Brilliesta ブリエスタ | 博士のコスメ

2025/09/19 13:59

さて今回は、いきなりクイズ!

問題、次の5人に共通するものは何でしょう?

【古代ギリシャ医学の父と言われるヒポクラテス】【クレオパトラ】【秦の始皇帝】【楊貴妃】【加賀藩五代藩主・前田綱紀】

・・答えは・・「プラセンタ!」

そう、美容と健康に素晴らしい働きをしてくれる、特に女性にとっては救世主とも言われるプラセンタです!

 今日では多くの医療機関で治療に取り入れられ、そのマルチパワーを活かして内服薬やサプリ、化粧品などの商品も開発されていまので、皆さんも既にご存じのはず。ちょっと前にはブーム的に取り上げられることも多かったですね。

のプラセンタ、厚生労働省が認可する治療薬であると同時に「美容アンチエイジングへも効果がある」「気持ちを明るくなって元気が出てくる」という効果も得られます。私のクリニックでも薬効が高い、美肌・美白効果が高い、と人気になっている「ヒトプラセンタ注射」を行っています! 

さてこのプラセンタ、女性の美と健康を守る要素がぎっしり詰まっているのですが、一方で、どんなものなのか、根本的な所を正しく理解されていない方も多いようですね。 

まず、そもそもなんですが、プラセンタとはズバリ「胎盤」のこと!哺乳類はお腹の中で赤ちゃんを育てますが、赤ちゃんの成長を助けるために必要な要素が詰まっているのが、そう、胎盤ですね。

赤ちゃんは、胎盤とへその緒でつながり、このへその緒を通じて赤ちゃんに栄養補給をしたり、老廃物を回収したりしています。また未熟な赤ちゃんの臓器の代わりに肺や肝臓、腎臓、腸などの機能も果たしてくれているんです!

動物は、出産後に排出される胎盤を自分で食べてしまう種がほとんどなんですが、これは母体の体力を回復するために栄養豊富な胎盤を食べる、と言われています。胎盤に母乳の成分を促す効果があるともされており、胎盤は母体の健康にとっても有益な、欠かせないものなのですね。日本人には「へその緒」を取っておく習慣がありますが、これは出産記念というより、そもそもは「薬」として非常に大切にされてきた証なんですね。まだ医学が進んでいなかった頃は、子どもが病気の時は、へその緒を煎じて飲ませていたこともしられています。

さて、冒頭のクイズについて、少し解説をしていきましょう。まず、【古代ギリシャ医学の父と言われるヒポクラテス】とプラセンタのつながり。実はプラセンタが使われていた歴史は非常に古く、古代ギリシャまで遡り、「かの医学の父」もプラセンタを治療に使っていたことがしられています。

【クレオパトラ】は、このXでも前に登場していますが、若さと美貌を保つためにプラセンタを欠かさなかったとか。さすが美の探究者ですね。

【秦の始皇帝】は不老長寿の薬としてプラセンタを用い、【楊貴妃】も愛用していたとされています。なお秦の始皇帝が使っていた頃からプラセンタは「紫河車(しかしゃ)」という漢方薬として珍重されるようになったのですが、これが江戸時代に日本に伝わりました。プラセンタで病気になりにくくなるとか、アンチエイジングに効くとか、メンタルに良い効果をもたらす、と言われる由縁はそこにあります。

そして、薬草の研究に熱心だった【加賀藩五代藩主・前田綱紀】の用薬商が、加賀三大秘薬の流れを組む名薬「混元丹(こんげんたん)」に紫河車を用いたこともわかっています。ちなみに加賀三大秘薬は烏犀円(卒中に効用)、耆波万病延(諸病に効用)、紫雲(諸病に効用)の三種です。

まさに時を超え、洋の東西を問わず珍重されてきたプラセンタ。愛されてきた、その理由は「自然治癒力」「自然由来の多彩な栄養素」「成長因子」の3つのキーワードに集約されています。 

その1つ目。プラセンタは、あなたの自然治癒力を高めてくれます!人間にはもともと自然治癒力が備わってきて、けがや病気だけでなくメンタルでも立ち直る力を持っています。病気の回復が遅れる、体調不良が続く、気持ちの落ち込みが戻らない、といった症状や、老化が進んで「老け見え」する等も自然治癒力の減少が関わっています。一方、胎盤には「免疫力増副作用」「細胞修復作用」「成長因子」が多くあるので、自然治癒力の増強を大きくバックアップしてくれるのです。

プラセンタで病気になりにくくなるとか、アンチエイジングに効くとか、メンタルに良い効果をもたらす、と言われる由縁はそこにあります。

2つ目。自然由来の多彩な栄養素!プラセンタには10種類のアミノ酸をはじめ、各種のビタミンやミネラル、酵素が含まれています。

すなわちプラセンタは医薬品ではなく、自然由来の生物製剤なのですね。ご説明するまでもなく、アミノ酸は体を作る細胞の材料となるものですし,ビタミン・ミネラルは身体の調整を行います。酵素は消化吸収、代謝など、身体の働きに不可欠なもので、水分を蓄えて身体をみずみずしく保つ、筋肉や骨を作る働きや血圧の調整をサポートする、免疫力の調整やミネラルの吸収を助けるなど、あなたの美容と健康に幾重にも作用してくれる心強い味方です。 

さて3番目。「成長因子」!これは今は化粧水などでも盛んに使われていますね。美肌を欠かすために欠かせない成分として聞き覚えのある方も多い多いはず。シミやシワ、タルミなどの肌の老化や、体力や体の機能低下などには、もともと人に備わっている「ヒト成長ホルモン」、別名「若返りホルモン」が関わっているのですが、このホルモンの分泌を「成長因子」が活性化させてくれるのです。成長因子は「細胞増殖因子」とも言われる、別名「若返りホルモン」が関わっているのですが、このホルモンの分泌を「成長因子」が活性化させてくれるのです。成長因子は「細胞増殖因子」とも言われる、たんぱく質の一種で、肌のターンオーバーを促進するもの、肌の弾力を保つもの、細胞の修復や育毛に関わるもの、免疫細胞を活性化させるものがあります。 

ここまで説明してきたようにプラセンタは、本当に様々な効能が挙げられるのですが、ひと通り、その効果を列挙してみますね

■お肌しっとり効果■免疫力アップ■美白効果■リラックス・自律神経調整作用■アンチエイジング効果■体質改善■更年期障害改善■疲れにくい体質になる■代謝アップ■デトックス・肝機能強化■アレルギー抑制■炎症を抑え細胞を修復■血行促進・造血作用■癌の予防

つぎに、あなたの力強い味方であるプラセンタをどのように散り入れるのか、その方法をご説明しましょう。主な方法は「医薬品(注射薬、内服薬)」「サプリメント」「化粧品」の3通りです。

まず医薬品として。プラセンタは古くから医薬品として扱われてきましたが、日本では第2次世界大戦の戦中戦後の食糧難の時代に内服薬「ピタエックス」が生まれ貴重な栄養源として支持され、1955年には注射薬「メルスモン」続く59年には注射薬「ラエンネック」が登場しました。

この3つの薬は今日でも使われているんですが、それがプラセンタの薬効の確かさの証とも言えますね。

でも胎盤を利用した製剤だと…と、安全性に不安を覚える方もいるでしょう。では、プラセンタ製品の原材料についてご説明しますね。

多くは牛、豚や馬の胎盤が使われていて、安全基準もしっかり設けられていますが、中でも人由来の胎盤を使った「ヒト・プラセンタ」。このヒトプラセンタを注射で体内に直接取り入れる療法が効果が高い、と注目されています。

このヒトプラセンはタ肝機能の改善だったり、更年期障害、体質改善、不定愁訴、神経痛、リウマチや発毛効果、そして何と言っても女性には一番うれしい、美肌・美白効果!肌の若返りを促進し、短期間に集中的に治療することでシワがなくなる、シミが薄くなるなどの効果が期待できるのですが、欧米では規制されていて、日本や韓国など少数の国でしか打つことが出来ません。

日本では医療機関でのみ使用が認められているので、厚生労働省が認可している医薬品を信頼できる医療機関で打つようにしてください。もともとプラセンタはコラーゲンや栄養剤のように害のないものですし、日本で、きちんと医療としてヒトプラセンタ注射を行っているクリニックなら安全です。 

もちろん、私のクリニックでも打つことが出来ますので、ご希望の方はいつでもご相談ください。ただ、動物性たんぱく質にアレルギーがある場合などを始め、事前に注意が必要な場合がありますので、お問合せ頂ければ詳しくご案内します。

さて次に内服薬。代表的な市販薬「ピタエックス」は薬局やドラックストアで購入できます。

もちろん安全管理はしっかりされていて、注射ほどの即効性はないですが、継続的に服用することで滋養強壮。虚弱体質改善、肉体疲労回復などの効果が見込めます。顆粒・錠剤・内服などの種類があるので、飲みやすいものを選べますね。

サプリは、今はさまざまなものが発売されています。ただサプリは医薬品ではなく、あくまで健康食品ですから、正直言って玉石混交、品質はメーカーによって異なります。

プラセンタの配合量や安全基準をしっかり設けて製造しているか等で選ぶべきですが、JHFAマーク取得商品(日本健康・栄養食品強化品質規格適合商品)であるかどうか、を参考にするのも良いかもしれません。プラセンタは体の内側に取り入れるだけでなく、外から塗っても効果があるので、スキンケアやファンデーション、リップグロス等のメイクアップ商品が開発されているようです。

なお、より詳しい情報などの問い合わせは、クリニックまでお気軽に! 次回、またお目にかかりましょう!