Brilliesta ブリエスタ | 博士のコスメ

2025/02/12 18:12

生薬シリーズ第2弾です!

今回も長い、Xでは有得ないっ…かも笑!皆さん「リグヴェーダ」「楊貴妃」「貝原益軒」に共通するワードってご存じ?答えはヨクイニン!!何でって、読み進めば分かります、はい。 

皆さん、美肌に欠かせない、「ハトムギ」とか「ヨクイニン」はよく聞かれてると思いますがが、その違いはご存じ?ヨクイニンと、は雑穀で知られるハトムギの固い殻を除いた種子部分で、白い実なんですね。

すなわち原材料としての植物は同じ!ただ、ヨクイニン(苡仁)はハトムギの種皮、渋皮まで除いた種子を乾燥した“生薬”ですが、種皮、渋皮を取っていないハトムギは食品の扱い。サプリに使われているのは生薬のヨクイニンではなく、食品であるハトムギのエキスですね。クリニックで開発した化粧品は、もちろんヨクイニンが主成分です! 

ちなみに…と言いながら大事な話ですが、健康で美しい肌とは外面だけでなく、肌の内側からもケアする事が重要で、誰もが持っている「肌のターンオーバー」、すなわち「新陳代謝による肌の生まれ変わりの力」をフルに発揮させることが大切です!(いきなり真面目ムード笑)。肌の再生力が弱まっている方、すなわちターンオーバーの力が弱まっている方は、紫外線とかストレス、加齢など諸々の影響を受けやすくなります。そのままの状態だと肌の表面に不要な古い角質が蓄積してしまって、新しい肌細胞の新生が一層妨げられ、乾燥や角質からのごわつき、湿疹、肌荒れ、イボ、ニキビ、シミ、くすみ…肌トラブルに悩まされる…というわけです。言い換えると美肌に欠かせないのが、自分の肌が本来持っている力を引き出す事、すなわち「肌のターンオーバーを整える」で、生薬のヨクイニンがその鍵を握っている、とも言えるんですね。

さて、ヨクイニンの効能の説明の前に、まずはちょっと雑学!ハトムギがどれだけ注目されてきたか、その歴史、私たちとの関りを紐解くと、なるほど!っと納得なので、お話しします!

そもそもハトムギは名前が「ムギ」ですが、見た目や本来の味は大麦や小麦よりトウモロコシに近く、もちもち食感で噛み応えがあります(噛み応え…これは私ドクターハトムギとの共通項です笑)。実際、麦ではなくイネ科の食物なんですね。このハトムギの栽培は相当古くに起源があるようで、インド北東部のアッサム地方からミャンマー付近あたりで始まったと言われ、インダス文明の詩節「リグヴェーダ」の中にハトムギの記載があることから、紀元前1500年ごろからインドでハトムギの栽培が広まったのではないか、と言われているようです。

そこから中国に伝わったのは西暦100200年頃、中国の後漢の時代に、馬援(まえん)という名将が持ち帰ったと言われています。当時、すでに滋養強壮に効果があると重宝されていたようで、約2000年前に記された、かの、司馬遷「史記」にもヨクイニンの記述があります。また中国の古書「神農本草経」には「久しく服すれば、補虚、益気、軽身等の効果がある」という記述も残っています。6世紀の中国の書物には、米のように炊いて食べたり、粉状にして団子のようにして食した、という記述もあります。もちろん美容に良い事は当時からも知られていて、世界三大美女の一人「楊貴妃」も愛用していたとか、いないとか(いや、してたんです!)。さぁ、これで、冒頭のお題「リグヴェーダ」と「楊貴妃」はクリア!…って何のこと?って人は初めから読み返してください!笑

さて最後のお題、「貝原益軒」ですが、これは日本にハトムギが伝わった起源との関わりで、江戸時代に貝原先生が編纂した「大和本草」に記載があり、病後や出産後の体力回復にハトムギを処方したと言われています。明治時代以前は、ハトムギは1反歩(約1000平方メートル)で4石(約180リットル)もの収穫があったことから、四石麦(しこくむぎ)と呼ばれ飢饉のときには非常用食用として活用されたそうです。生命力が強いんですね!1884年頃には、当時の厚生省がハトムギを保健食として推奨したので、今のハトムギ=健康効果大!の流れの源泉、と言えるかもしれませんね! 

さて、そのハトムギの接種方法ですが、ご飯に混ぜるとか、お菓子の材料にする等もありますが、やはり一番身近なのはハトムギ茶、手軽に飲めるティーバックを使っている方が多いですね。一般的には1日当たり約1530グラムを目安に煎じたものを13回に分けて飲むと良いと言われています。

他にもハトムギの種を砕いて糖化したハトムギ糖という甘味料もあり、甘味料でありながらハトムギの栄養成分を、ほぼそのまま摂取できるので嬉しいのですが、砂糖より栄養価が高くなるので、その点だけ要チェックですね!ただしハトムギは胎児や乳児に影響を与える可能性があるので、妊婦、授乳中は接種を控えてください。 

さて、ここでお待ちかね、ヨクイニンの効能について説明します(ようやく…の声/反省)。総じて言うと「肌の病気を治す」「癌を予防する」「炎症を抑える」「体を健康に保つ」という利点があります。具体的には「ニキビやイボの治療効果が高い」「中国ではハトムギを溶かした物質が抗がん剤として認められていて数十万人の人が実際に使用している」「皮膚や内臓などがウィルスや細菌に侵された時、腫れる、発熱、痛み、赤くなるなどの症状を抑える」「皮膚のシミや色素を減らす」などの効果が実証されていますし、ハトムギを食べると少量でもお腹がいっぱいになるので「ダイエット効果」も期待が出来る…まさにスーパーフーズ、スーパー生薬ですねっ!

実際、私がコスメ開発を志したのも、まだ臨床研究に勤しんでいた若き頃、毎朝麗しき美肌のご婦人がハトムギを一杯浸したぬるま湯で洗顔されているのを見ていたからで(これ、ほんと、実話です)、皆さんにも絶対に取り入れて頂きたい超リコメンドの代表がハトムギ、そして生薬のヨクイニンなんです!

ちなみに、クリニックの化粧水をスタッフの奥方が試しに使い始めたら、顔だけでなく、顔に塗っている手までスベスベになったとか、化粧水の効果が判りやすい冬ではなく夏場に使っても他との違いが実感出来た、とか…(すべて実話ですっ)。効果が判りやすい冬こそ、試して頂くチャンスです!

・・・さて今回はチョイ長編でしたが…ご感想など聞ければ・・・期待しますっ 次のネタは何にしようかな?では次回また!